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第12話 あなたの隣にいる理由

last update publish date: 2026-09-13 09:37:44

第12話 あなたの隣にいる理由

 結衣の部屋に流れた妙な沈黙を最初に破ったのは、悠真だった。

「とりあえず、これ。おばさんから」

 彼は手に持っていた紙袋を持ち上げた。中から大根の葉が少しだけ覗いている。

「野菜?」

「大根、ほうれん草、じゃがいも。それから煮物。『結衣はどうせろくなもの食べてないから』だってさ」

「母さん、私を何だと思ってるんだろう」

「冷蔵庫に調味料しか入ってない女」

「失礼な。卵もある」

「賞味期限は?」

「……昨日」

「ほらな」

 悠真が呆れたように笑う。

 いつもどおりのやり取りだった。

 なのに玲司がいるだけで、結衣には妙に落ち着かなかった。

「入る?」

 結衣が聞くと

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